スタッフブログ
【宅建勉強会の軌跡】第56話
~ 試験終了 その後 ~
本試験、終了と同時に、生徒さんから「終わりました!」との報告。
結果は合格ライン35点。
NHさん 38点 合格
Nさん 37点 合格
Aさん 34点 不合格
Tさん 34点 不合格
Yくん 32点 不合格
5名中、2名合格。3名不合格者を出してしまった。
3名には、とても辛い思いをさせてしまった。
講師として駆け抜けたつもりでしたが【詰めが甘い】自分と向き合わなければならない。
試験当日、15時に試験が終わるのですが、19時頃には各学習塾が回答と合格ライン予想を出してくる。
そこで一喜一憂する訳ですが、大手学習塾の予想は、36点前後で合格ライン予想が出ていた。
マネージャーとして、教える立場として、【合格】しか評価されないのに、
「よく頑張った」とか「生徒さん次第だったのではないか」とか、考えてしまう。
このような思考では、主戦場で戦えない。
この【リーダーとしての訓練】をさせてもらえているのだと、本気で実感できた。
自分のことなら何とでも、言い訳も自分を褒めるのも出来るが、【他人の人生】は言い訳してはならない。
そんな人間の下では、頑張っている人にとっては【たまったものではない】。
【詰めが甘い】のは、楽観主義であり、ポジティブであり、自分に自信があることだと思った。自分と向き合えた。
失敗した時くらいしか、自分と本気で向き合えない。
目的(パーパス)が小さければ小さいほど、詰めは甘くなる。
自分の使命は何なのか、いつも言葉に出せない自分。変えていかねばならない。
【宅建勉強会の軌跡】第55話
~ 本試験当日 そして ~
この2月からの8ヶ月間、生徒さん5名は、【各々の限界】と戦ってくれていたと思う。
最初のうちは、病気やら何やらがあり勉強会を休もうとする人もいたが、毎日このグループLINEと関わることで、
3ヶ月くらい経った時には休む人もいなくなり、【習慣】に変わったと感じた。
毎日コツコツ続けると【習慣】になる。心から体感できたと思う。
人に教えるのがとても下手で、【自分でやってしまった方が早い】と思ってしまうのが私の人間性だ。
「他人の手絡を自分の手絡のようにしているね。」と言われたことが人生の中であった。
とても辛かった。でも辛いと思ったということは、「そうかもしれない」と思えてしまったからだ。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
山本五十六の言葉だ。
私は、最初の【やってみせ】をやらずに偉そうに意見していたのだと思う。
この宅建勉強会講師を通じて、痛感出来たことだ。
毎日LINEグループに参加し、生徒さんより宅建を勉強し、いつでも解答出来るように努力した。
ただ、勉強していることは生徒さんには言わなかった。
本音はとても辛かった。誰かに褒めて欲しかった。
私は、マネージャーとしては失格なのかもしれない。
ただ、その現状を把握出来たことが大きな財産だと思えた。
各々生徒さんも本職の仕事がメインだが、【期間を決めればゴールがあるので頑張れる】というのも分かった。
本試験当日、生徒さんに送ったLINEは、「落ち着いて、一問一問を楽しんでね!」だった。
生徒さん各々から、「会場につきました。」「みんなと合流しました!」との返信。
いよいよ試験開始だ。「みんな、ガンバレ!!」
【宅建勉強会の軌跡】第54話
~ 本試験直前 の 最終模擬試験 ~
住宅比較株式会社 第11期 宅建勉強会 最終模擬試験。
午前の部 午後の部 合わせて9名。
模擬試験 合格ライン36点
Nさん 38点
NHさん 36点
Yくん 31点
Aさん 29点
Tさん 27点
午前の部はNさんとNHさんの2名。午後の部は、合格ラインに乗った方は1名だった。

ほぼ不合格のように見えるが、実は【過去問を少なく出している難易度の高い模試】だ。
講師のTさんと少し意地悪な問題を出した。
ここで、【正解肢が過去問から推測されるものが少ないですね】と気付いた人はおそらく合格するだろう。
この過去問に由来しない模擬試験の環境下の中で、36点以上取っている3名は、勉強をコツコツやってきたのが分かる。
この模擬試験から、本試験の解答選択肢の中に、【初見の文章】が発生するのだろう。
生徒さんには、間違えた所を復習し、報告してもらうよう依頼した。
泣いても笑ってもあと数日で宅建本試験。
次回、本試験当日です。
【宅建勉強会の軌跡】第53話
~ NHさん復活! 予想模試までの2週間の戦い ~
宅建勉強会にNHさんが復活!!
ただ、本試験まであと3週間。
予想模試を本試験の1週間前に設定した。
【予想模試までの2週間】
その間、生徒5人の動きはとても特徴的だった。
NHさんは、【水を得た魚】のようだった。
病気を患い、いつ回復するか分からない環境にあったからだ。
完治はしないとのこと。病気とは一生付き合わなければならない。
【勉強できることに感謝】と私に言っていた。

LINEグループ内で、自由に動き回っていた。
Nさんは、LINEグループには登場少な目だが、勉強時間を確実に伸ばしていた。
Tさんは、言われた通りに勉強時間を申告してくれていた。ただ、弊社社員ではあるが、店舗が違うため、実際に会って確認出来ていなかった。
Yくんも勉強してくれている。ただ、急に一問一答を出題すると答えられないことが多々あった。暗記と理解の違いが私も課題だった。
どのように勉強してもらえば良いか、講師として私も手探りだったことは否めない。
Aさんは、1ヶ月を切り、やっと本腰入れてLINEグループに参加してくれていた。
ただ、何度もAさんに「早くエンジンかけないと間に合わないよ」と言っていた。
そんなに宅建は簡単ではない。簡単だと思われているのだろう。
NHさんを中心に、LINEグループ内で【質問合戦】が繰り広げられた。

純粋に解説を読んでも分からないことはもちろんだが、ニュアンスの分からないことも質問して私はもちろんだが、生徒さんも解答していた。

仲間がいるのはある種、良い効果にもなる。
勉強時間は平均一日2~3時間程度。個人差がある。
講師として振り返ってみて【やっておけば良かった】思ったことは、
【勉強した内容を思い出す】いわゆる【アクティブリコール】だ。
これを生徒さんにLINEグループ内で展開してもらうコミュニケーションも必要だったかとも思った。
いよいよ本試験1週間前、【最後の模擬試験】の開始だ。
【宅建勉強会の軌跡】第52話
~ 5人で臨む、宅建本試験 ~
本試験まであと30日が切った頃、約1ヶ月休養中だったNHさんから連絡があった。
医師より仕事復帰の許可が得られたとのこと。
約束通り、約1ヶ月、仕事も勉強もせず、療養に専念してくださった。
まだ体調は万全ではなく、病気とは付き合っていかなければならないそうですが、
「宅建本試験、受験します!」とご連絡頂いた。

とても嬉しかった。メンバーも意識が上がった。
用意しておいたNHさんの勉強スケジュールを提示した。
NHさんの意向と一致していた。
【過去問12年分】
【宅建業法20点】
この2つを引き続きこだわることにした。
ただ、1ヶ月のブランクはとても大きく、病気療養前は40点前後取得していた点数は、
35点前後になっていた。
ただ、【焦らず、急ぐ】を目標にした。
日中は仕事があるため、
【早朝2時間】 → 過去問
【隙間時間(仕事中)】 → アプリ
【夜3時間】 → 予想問題 と 復習。
他の4名も本試験に向けて最後の調整に入った。
【権利関係】【法令上の制限】【税その他】は、例年の出題傾向から、
出題項目を重点的に絞り、【宅建業法】は20点中16点を取れるようにしたかった。

10月に入り、久々にNHさんが勉強会に参加した。
あと本試験まで3週間。
活動記録
住宅比較の新井です😊
本日は、空き家をご所有しているお客様の売買契約でした!
売却までの経緯は・・・
弊社は、毎週空き地空き家調査をしています🏠
空き家をご所有の方へ、お手紙を送らせていただき、空き家の今後について実際に訪問して悩み事など聞いております。
【今回は、その活動の中からのご成約です!】
空き家をの所有者となり約2年・・・
実家でもあるので、どうするか決断ができなっかとのこと。
また、家の中の片付けも手をつけられておらず、何から動いてよいか分からなかったそうです。
そんな中、弊社の吉田が、お客様のところへ訪問させていただき、
【空き家のリスク】
について説明させていただくと、そのまま放置していることが怖くなり、
「なんとかしなくちゃ」
となったことがきっかけです。
空き家を放置すると、危険が伴います。
もちろん。売却することが正解でもありません。
ですが・・・
放置することが一番危ないです❗
火事が起きたら・・・
地震が起きたら・・・
動物の住みかとなっているかも・・・
近隣へ迷惑をかけている可能性も・・・
被害が出てしまえば、損害賠償問題へ発展するかもしれません。
そうなった時、どうされますでしょうか。
起きてしまっては、もう遅いです😥
適正な管理、事前の対策が必要です。
空き家を所有の方、どんな些細なことでも構いません。
お話聞かせて下さい✨

【宅建勉強会の軌跡】第51話
~ 模試と過去問 チーム4人での奮闘 ~
NHさん離脱から2週間。
毎日、LINEで勉強報告とニュアンスが分からない所を質問していたNHさんが抜け、
ぽっかり穴が開いたようなそんな気分の中、弊社社員のTさんが勉強報告をしっかりしてくれるようになった。
Nさんもエンジンが全開になったようで、仕事から帰った22時くらいから夜中の2時くらいまでしっかり勉強しているようだった。
AさんとYくんはエンジンがかからない。
Aさんは【第45話】【第49話】に書かせて頂いた通り、【自分は出来るオーラ】が出ている。
直前の3週間くらいまえから集中するつもりなのだろう。
「それでは遅い」「8月末までに、過去問12年分制覇」と言っていたが、
正直、それをこなしてくれていたのは、NHさんだけだった。
Yくんは、過去問を【暗記】してしまっていた。
「過去問5年分のうち、どこかから出題するよ」というと、ほぼ満点を取る。
だが、その翌週に同じ問題を出す【いじわる】をすると、30点くらいになる。
ようは、自分の苦手な分野は【暗記】なのだ。理解はしていないのだろう。
Yくん曰く、「勉強してこなかったので、【勉強の仕方】が分からない」と言うのだ。
後で知ることになるが、人間には【読むタイプ】と【聞くタイプ】がいるそうだ。
【書いて覚える】はまた違うらしい。
私は間違えなく【読むタイプ】だ。
Yくんは、後から聞いたら、自己分析的には【見るタイプ】とのこと。
確かに、YouTube等の台頭で、【映像授業】が気軽に家でも出来るようになった。
あと、Yくんは、サッカーで名門チームのジュニアユースに所属していたこともあり、
その時は、上手な人のプレーを【見て真似た】そうだ。
そういう感覚の人もいる。
Yくんは、過去問一問一答に勉強を切り替え、【単語の意味】を今一度解釈してもらうことにした。これがあっていたのか間違えていたのかは、本番の結果次第だ。
成績が上がってきたNさんとTさん、まだエンジンのかかりきらないAさん、伸びしろありだが成績につながらないYくん。
そして、病気療養中で回復を祈るばかりのNHさん。
あと本試験まで30日。
そんな折、NHさんから久々のLINEが届くのであった。
【宅建勉強会の軌跡】第50話
~ NHさん離脱 驚きの真相 ~
本試験まであと50日を切った頃。ここから【最後の追い込み】に入ろうとしている最中、突然のお電話だった。絶好調だったNHさんからだった。
「お話があります。もしかしたら、本試験受験が難しくなるかもしれません。」
あまりにも唐突で、驚いた。自分の心臓の鼓動が聞こえるほどだ。
言葉に詰まったが、出た言葉は月並みな言葉で「どうしたのですか?」だった。
耳鳴りが激しく、【突発性難聴】だと思っていたのだが、セカンドオピニオンで、
【メニエール病】であることが発覚したとのことだった。

私も知識がなく調べてみると、かなり大変な思いをする症状がある病気で、
医師より、【最低1~2ヶ月間の療養が必要】で、その期間は【外出、仕事や視覚を使うこと、考えること等を禁止する】と言われたそうです。完治するまでは数年かかる方もいるそうだ。
NHさん曰く、ずっと水の中にいて耳が抜けない状態で、気を抜くと精神的に厳しい状況とのこと。めまいが激しく、目を開けると視界がぼやけていて気分が悪くなるそうだ。
仕事も経営者でいらっしゃるので、長期の出勤停止はかなり重い判断だ。
ただ、仕事は部下に伝えたら「社長、会社に来ないでください。100%療養して、完全体で復帰してください。その間は私たちに任せてください。」と言われたそうです。
NHさんの人柄や努力の度合いをみてきたので、その部下の方の想いもよく分かった。
話を聞いて、私は絶対に早く治って本試験受けられる環境にあるなと確信しました。
私も同じことが言えるか、言ってもらえるかと、自分に照らして思い浮かべたときに色んな人の顔が思い浮かび、感慨に耽った。
私は【医師からOKが出るまで、勉強禁止・LINE禁止】と伝えました。
ただ、復帰できたとしても、最低1ヶ月は療養が必要だろうと考え、残り2週間で追い込みがかけられるよう、【NHさん専用の勉強範囲まとめ】を用意した。
勉強会メンバーにも事実を伝え、NHさんの早期復帰を皆で願った。
本当に、いままで頑張ってきたNHさんの姿を神様が見ていてくれていることを願うばかりだった。
【宅建勉強会の軌跡】第49話
~ 上り坂 下り坂 まさか ~
8月のお盆合宿も終わり、私は、生徒さんの【間違い分析とその対策】を練り始めていた。
宅建本試験まで、あと60日。
【LINEで毎日勉強報告】を生徒さんに義務付けてから約6ヶ月。

今後の講師生活のため、分析をした。
・【勉強開始します】→【終わりました】 報告をしてくれている総数ランキング
- NHさん ②Tさん ③Nさん ④Yくん ⑤Aさん
・言われなくても自主的に報告してくれていた人ランキング
- NHさん ②Nさん ③Yくん ④Tさん ⑤Aさん
・勉強会、勉強を休みがちな人ランキング
- Tさん ②Yくん ③Nさん ④Aさん ⑤NHさん
Tさんに時間をかなり使っていたと思う。Yくんは同じ事務所なので、そこまで言っていなかったのだと思われる。
とにかく、弊社社員の2人が、勉強休みがちランキングの【ツートップ】なのは大きな問題だ。

Aさんは、元々有名大学出身で、【自分は最後の追い込みで大丈夫】と思っているようにも感じていた。
宅建試験を甘く見ている以上、何を言っても仕方ないように思えた。
Aさんには、もちろん今年合格して欲しいが、甘い考えを無くすには、まだ24歳なので不合格になって改心し、
圧倒的な成績で来年合格する道も、彼の人生を大きく変えるのかなと思っていたのは事実だ。
【6回不合格だったことで人生が変わった私】だからこその発想だろう。
Aさんの無意味なプライドを捨て去って裸で勝負できる人になってもらいたかった。
経営者のNHさんも同じことを思っていたようだった。
言われなくても自主的に報告してくれていたランキングは、そのまま成績に反映されてきた。
【自主的にという世界】に全員を連れていくのがリーダーだろう。
「させてみて」と「やらせてみて」は違う。【やらせている】のを【させている】と勘違いするリーダーは多い。
【やらせている】は【自主的】とは近いようでかけ離れている。それが見えないのだ。
【させてみて】の重要性に気付けたのは宅建勉強会講師をさせて頂いたおかげだ。
【やってみせ】と【言って聞かせて】が抜けているのだ。
時間がかかっても、その人の成長に寄与しなければならないと思う。
偉そうに言っているが、私は【6回も宅建に落ちた人間】だ。何も言っても暖簾に腕押しだが、
私なりに失敗から経験し学んだことを、たまには少しカッコよく記載させて頂きたいと思う。お許し頂きたい。
【自主自立】【凡事徹底】、昔の方は素晴らしい言葉を残して下さっている。
あと本試験まで、60日。
とにかく【勉強するクラス】として、ラストスパートをかけようとしていた矢先、ムードメーカーで、
一番の勉強家であるNHさんから1本の電話が私に入る。
「私(NHさん)、宅建本試験、受験出来ないかもしれない・・・。」
私は耳を疑った。【まさか】が起ころうとしていた。