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ビジネスマンのための般若心経④
2021.10.10
明治期に、橋本峨山という僧がおりました。剣と禅の達人・山岡鉄舟と知遇を得た名僧で、天竜寺の官長も務めました。
彼が若い頃、岐阜伊深の正眼寺で修行中のこと。炊事係でその時分はガスも電気も手動もありませんから、
薪を取り、水を汲み、火をおこし、手間がかかります。それでつい、「ああ、忙しい、忙しい」というのが口癖になっていました。
するとあるとき先輩から、「忙しい?そうだろう、そうだろう。貴様は無駄をしてござるでのう」と言われたのです。それで峨山さん、
ハッと気がつきました。省ける無駄がたしかに多かったのです。
整理整頓をおろそかにすると探し物をするとき随分時間を取ったりします。これ、無駄ですよね。忙しがっている人は無駄が多いのです。
(南無の会会長・松原泰道)
整理整頓を日ごろから癖をつけることによって時間を大事にするようになり、物を大事にするようになる。そこに、自然と徳を積んでいける生き方にしていきます。
春日部店 赤松 誠