いろんな比較
【中古マンション】首都圏で価格上昇と在庫減少が続く
こんにちは。住宅比較の森田です。
2025年5月下旬、首都圏の中古マンション市場では価格の上昇と在庫の減少が続いており、不動産市場における注目のトピックとなっています。住宅新報が報じた最新のデータを基に、現在の市場動向を詳しく解説します。
📈 中古マンション価格、9カ月連続で上昇
東京カンテイの調査によると、2025年4月の首都圏中古マンション価格は、前月比2.3%増の5,535万円となり、9カ月連続で上昇しています。特に東京都では、同2.6%増の8,309万円と12カ月連続のプラスとなり、前年同月比の上昇率は30%台に達しています。
この価格上昇の背景には、東京都の強含みや事例シェア拡大などが影響しているとされています。また、神奈川県(前月比1.1%増、3,883万円)、埼玉県(同0.1%増、2,960万円)、千葉県(同0.9%増、2,770万円)でも価格の上昇が見られ、首都圏全体で強含みの状況が続いています。
🏘️ 在庫件数の減少と消費者マインドの変化
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の「月例速報 Market Watch」によると、2025年4月度の首都圏中古マンションの在庫件数は、前年比12カ月連続で減少しています。新規登録件数も前年比を14カ月連続で下回っており、供給の減少が続いています。
一方で、成約件数は3,950件と前年同月比で21.5%増加しており、需要は依然として高い水準にあります。しかし、インフレの進行や住宅ローン金利の上昇、設備修繕・維持費や火災・地震保険料の増加などが影響し、消費者マインドは「弱含み」となっています。
🔍 今後の市場動向と注意点
現在の中古マンション市場は、価格の上昇と在庫の減少が続く中で、需給バランスが崩れつつあります。このまま供給不足が続けば、価格の適正性が損なわれる可能性もあります。
また、消費者マインドの低下により、購入を控える動きが広がる可能性もあります。不動産の購入や売却を検討している方は、最新の市場動向を注視し、適切なタイミングでの判断が求められます。
2025年5月下旬の首都圏中古マンション市場は、価格の上昇と在庫の減少が続く中で、需給バランスが変化しています。今後の市場動向を注視し、適切な判断を行うことが重要です。