不動産コンサルティングの住宅比較株式会社

いろんな比較

「50年ローン」は本当に得?埼玉の若年層が押さえるべき3つの落とし穴

こんにちは。住宅比較の森田です。今、マイホーム検討層で「50年住宅ローン」を選ぶ20〜30代が増えています。毎月の返済を抑えられる一方で、老後や売却時に残債が重くのしかかるリスクも。ここでは、注文住宅のマイホームを検討中の方に向けて、「35年 vs 50年」の返済・残債・出口を比較します。

予算5000万〜7000万で50年ローンを選ぶと?

① 月々の返済は約6万円軽くなるが、総返済額は約1,400万円増加

② 50年ローンは「完済時80歳」も珍しくなく、老後負担が増す

③ 残債割れを避けるには、繰上返済と出口戦略の計画が必須

相場や金利の比較(35年 vs 50年)

埼玉県内(戸建5,000万〜7,000万、自己資金10%)を想定した場合の試算です。

項目35年返済50年返済
金利タイプ固定1.60%固定1.60%
借入額(自己資金10%)4,500万円4,500万円
月々返済額約13.9万円約10.6万円
総返済額約5,850万円約7,250万円
60歳時点の残債(29歳購入)約1,000万円約3,400万円
完済時年齢64歳79歳

※本稿の数値は既定値に基づく概算です。

埼玉の家賃 vs 返済早見表(目安)

エリア家賃相場(3LDK)50年ローン返済額差額
さいたま市中央区15.2万円10.6万円▲4.6万円
川口市13.5万円10.6万円▲2.9万円
春日部市11.8万円10.6万円▲1.2万円

賃貸からマイホーム検討の方へ

月々の負担が減ることで「買える」幅が広がるのが50年ローンの魅力。ただし、返済のゴールが老後に食い込むため、学区が安定しやすいエリア×将来の売却しやすさを重視することが大切です。
おすすめはJR京浜東北線・武蔵野線沿線など、転勤・通学に柔軟な地域。完済を待たずに10〜20年で出口を見据える「子育て期ローン設計」が現実的です。

3分診断 いまの家賃で「いくらの物件」まで買える?

借入可能額の目安
買える物件価格の目安
総返済額(元利合計)
※諸費用・固定資産税・管理費/修繕積立金は含みません。返済額=家賃と同額で計算。

感応度チェック(+/−金利・年数)

ケース 年利 年数 借入額目安 物件価格目安
※頭金は上の設定を反映。月々=家賃で同額。

次のステップ

学区や通勤路線、出口価格まで踏まえた最適な借入年数・金利タイプをご提案します。

※本計算は既定値に基づく概算です(変動0.475%/固定1.60%/自己資金10%)。

よくある質問

Q1. 50年ローンは誰でも組めますか?
A. 完済年齢が80歳以下であれば可能です。ペアローン利用が一般的です。

Q2. 繰上返済はいつからできますか?
A. ほとんどの銀行で1万円単位から可能。ボーナス併用返済も選べます。

Q3. 将来売却する場合、注意点は?
A. 50年ローンは元金の減りが遅いため、10〜20年で売却する場合は残債割れに注意。出口価格を定期的に確認しましょう。

出典:日本経済新聞(2025年10月25日)

カテゴリ

年別アーカイブ

土地探し・家づくりのご相談を
お待ちしております。