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【相続】親の保険会社、知っていますか

こんにちは。住宅比較の森田です。

みなさんは親にいくら財産があって、どこの保険に加入しているかご存じですか。親の財産について聞くのは遺産目当てのようで気が引けるという方もいるかもしれませんが、親の財産の整理ができていないと相続人同士のもめ事につながりかねません。今回は2021年8月7日の日本経済新聞より、本人または相続人による生命保険や株式等の照会制度についてご紹介します。

相続の手続きを進めるなかで、気になるのは生命保険。保険に加入しているのは知っていてもどこの会社でどんな額をかけているのかまでは、子でもなかなか把握しないものです。死亡保険金はいざというとき葬儀代金の支払いや亡くなる前の入院費用の精算に充てることができます。そのためにもきちんと引き継いでおくことが重要です。

生命保険協会は2021年7月から「生命保険契約照会制度」を始めました。保険契約の存在がわからない人に代わり、協会が生保各社に契約の有無を調べます。もとは災害地域の被災者に実施していた制度ですが、親などが死亡したとき、加入者の判断能力が低下したときにも利用できるようにしました。料金は一回3000円、申請の際は戸籍や死亡診断書のコピーなどの書類を提出します。回答には2週間ほどかかりますが、契約が存在すれば、利用者が自分で保険会社に内容の確認や保険金の請求をすることができます。証券分野の契約照会システムを例に審議会で議論され、昨年から準備されてきました。

基本的にはこの制度に頼らず、まずは相続人が親などの財産を自力で調べ、それでも通帳などが見つからないときに照会システムが役に立ちます。ただし紹介の結果該当なしでも、費用は掛かります。不動産においても、全国の物件を一括管理して存在の有無を確認できる窓口はありません。このため相続人の中には近隣の金融機関等に片っ端から問い合わせたり、さらに深く専門家たちに調査を頼んだりする人もいます。結果苦労して発見した残高が数千円だった、なんてことも、、、

話題にしづらくとも親の財産の詳細については話し合っておくことが大切です。そうすれば一番大変な通帳や郵便物を探す手間が省けます。それも、残高などではなく、万が一の時にわからないと困る金融機関名や商品名、受取人などの基本的な情報が肝心です。以下財産リストに入れておきたい項目です。話し合いの参考にしましょう。

□預貯金

□株式・投資信託など有価証券

□不動産

□生命保険、損害保険、個人年金保険

□貴金属、ゴルフ会員権

□クレジットカード

□ローン、借入金

□PCやスマホの情報

ただ、親子の関係が良ければ聞きやすいですが中には遺産目当てと勘繰ったり、財産については話してくれない親もいます。「知り合いにこんなひとがいて」と他人の例を持ち出したり、入院した時に備えて医療保険の契約書をわかるところに保管しておくよう頼んだりするなど、相続というイメージから離れたところからアプローチするのも手です。

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