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スペシャリスト達の軌跡

トップセールスだけがたどり着いた結論。
そのSTORY。

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スーパーセールスの軌跡第9話「ありがとうが自分を変えた」(全30話)

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37ヶ月「注文住宅契約」連続達成という成果を出し、今なお現役の某住宅メーカー営業マンの奮闘の「軌跡」。

「注文住宅、連続契約37ヶ月・・・」。その言葉を聞いてビックリする人は少なくないでしょう。
5年くらい住宅営業を続けてきた人なら、そのすごさが分かるでしょう!!しかもこの営業マンは、「住宅展示場の営業マン」です。
・・・という事は、「ローコスト住宅や建築条件付住宅の販売員ではない」ということです!!
さあ、あなたも「スーパーセールスマン」の扉を開きましょう!!きっと「違う世界」がみれるはずです。
(この「スーパーセールスの軌跡」は、2008年9月より連載していた内容を再掲載しています)

前々回の章を読まれた方はお気づきだと思いますが、“ありがとう”のきっかけは、K店長から頂いた言葉です。
この章では、再度“ありがとう”と幸運の女神との関係について話をしていきたいと思います。
改めて、“ありがとう”とは?
と考えると簡単そうに思われがちですが、言葉に出すにはとても高度な言葉だと思います。
それを、普段から言葉に出して言っている方には、少なからず“幸運の女神”が降りてきているはずです。
これを読んでいただいている方のほとんどが、住宅営業、若しくはそれに関わる方だと思います。
私が感じるところでは、これらの人種が一番“ありがとう”と自ら言うことに抵抗のある人種だと思っています。
勘違いされては困りますが、お客様には当然“ありがとう”とは言える方々です。
ただ、同じ立場の中や、先輩後輩、また、自分の仕事に関わる取引先様などに対して。さらに究極を言えば同じ展示場内に居る、他社の営業の方へはまず“ありがとう”などという言葉を発するなどありえないことでしょう!
 では、なぜ“ありがとう”が言えないのか…。
私が感じるところ、人は皆プライドを持って生きています。
「誰々には負けない!」「自分のほうが優れている!」
特に、営業系の人種の方々に多いタイプです。
もちろん、自分の仕事に自信(プライド)を持つのはとても良いことですし、否定をするつもりは全く有りません。
あえて言うなら、プライドは持つべきでしょう!
ただ、物事はなんでもそうですが、度が過ぎれば良いものも悪く感じるものです。
プライドが何時の間にやら、“我(が)”に変わってしまいます。
私は“我”ほど厄介なものは無いと思っています。
“我”を持ってしまった人には、見えないバリアが出来上がるのです。
それを例えるのならば、一種の病気と考えるのが良いと思います。
その病気にかかると、合併症として“聞き耳”も失われてしまうとても恐ろしい病気だと私は思っています。
このような状況のとき、“幸運の女神”は降りてくることは無いでしょう!
それは、“我”の病気にかかった人の特徴として、
「私が、頑張ったから!」
「私が、契約を上げたから達成した!」
など、“が”の付く言葉で自分を表現しようとします。
前記で記したとおり、プライドは持つべきであっても、度が過ぎれば、ただの自慢や過信にしかならないことを、この病気は気づかせてくれないのです。
そして、その周りに居る人たちは、病気の人に対して、心の中でこのように思うでしょう!
「自分だけが頑張ってないのに…。」
「誰々に助けてもらったのに、自分の成績にして…。」
「最近生意気!」
「調子に乗っている!」
「鼻に付く!」
思い当たることが有りませんか?
そして、合併症の“聞き耳”を失うと必ずこのような言葉で話をします。
例えば上司の方から、仕事の依頼をされても必ず…。
「でも~なので…。」
「だけど、このやり方のほうが…。」
必ず否定から、話が始まってしまい、人の話を素直に受け取らなくなってしまうのです。
要は、人の話を聞かない。
“見えない壁”
自分の世界から出られなくなっている(バリアをはっている)人です。
偉そうなことを言っていますが、実は7.8年前の私は、このような人だったと…。
いや!間違えなくこんな人でした!
それは、最初の頃の章を読んでいただければよくわかります。
でも、この病気を私は克服しました!
ですので、誰でも克服することが出来るはずです。
ただそれは自分の病気に“気づく”ことが出来ればですが…。
残念なことに、この病気になっているときは、周りの人は誰もそのことを教えてくれません!その反対に、冷ややかに見ていることが多いと思います。
仮に教えてくれる人が居たとしても、この病気の人のほとんどが、“そんなはずは無い”と思っていますので更にバリアが厚くなり、病気が悪化すること間違えなしです。
私は、おかげさまでとても良い上司に恵まれたことで、“気づく”事が出来ました。
私の上司、N所長の凄いところは、上記のとおり病気のことを教える事はしませんでした。
言われたことは…。
「これからは、先輩にも後輩にも何かを依頼されたら必ず、“はい解りました”と言え!」
「絶対に、言い返すな!」
「そして何か話しかけられたら必ず“ありがとうございます”と言え!」
と、この2点だけを教えられました!
この2点の効果は、正に漢方薬のようなものなのです。
“我”の病気の私は、全く意味もわからず、こんなことをこの歳で言わされ、悔しい気持ちでした!
でも
「契約も上がってないし…。」
「回りからは、冷ややかに見られていましたし…。」
ともかく、実行するしか有りませんでした!
最初は、嫌々だったこの言葉も、日が経つにつれ周りの受け入れ方の変化に伴って、徐々に気持ちの良いものに変わってきたのです。
周囲の冷ややかな態度がだんだん消えていく…。
他の人から、話しかけられることが増える…。
正直「何なんだ!」
という気持ちでした!
その当時は、意味もよく解らなかったのですが、今思えばこの2点の言葉は、相手に対しての薬ではなく、自分の壁(バリア)を徐々に取り払う正に漢方薬だったのだと思います。
もう少し噛み砕いて説明すると
“はい解りました”は相手に対して“気前のよさ”であり、相手がそれを聞くと、気持ちの良い言葉であると思います。
“ありがとうございます”は“相手を認める勇気”だと思います。
“ありがとう”と本来は自分が言われたいはずです。
それなのに、相手を認めること!それは勇気のあることだと思います。
“潔さ”とも言いえるかもしれません!
プライド(過信)のある人には物凄く辛い薬ですが…。
ゆっくりと確実に効いてくる事間違いなしです!
また、これを簡単に実行できる人はとても素晴らしい人です。
これは、“ありがとうは忘れない”記したK店長そのものでしょう!
私みたいな、病気にかかった人間を認める“勇気”そして“潔さ”
そのものだと思います。
結論として、“ありがとう”という言葉は、絶大的な影響力を持っているものだということです。
そんな言葉を、どんな人にも言えるようになれば、能力や実力が劣っていても、“ありがとう”と素直に言える人の傍には、必ず“幸運の女神”は降りてきます…。