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スペシャリスト達の軌跡

トップセールスだけがたどり着いた結論。
そのSTORY。

interview

スーパーセールスの軌跡第8話「ありがとうは忘れないpart2」(全30話)

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37ヶ月「注文住宅契約」連続達成という成果を出し、今なお現役の某住宅メーカー営業マンの奮闘の「軌跡」。

「注文住宅、連続契約37ヶ月・・・」。その言葉を聞いてビックリする人は少なくないでしょう。
5年くらい住宅営業を続けてきた人なら、そのすごさが分かるでしょう!!しかもこの営業マンは、「住宅展示場の営業マン」です。
・・・という事は、「ローコスト住宅や建築条件付住宅の販売員ではない」ということです!!
さあ、あなたも「スーパーセールスマン」の扉を開きましょう!!きっと「違う世界」がみれるはずです。
(この「スーパーセールスの軌跡」は、2008年9月より連載していた内容を再掲載しています)

帰りの車中は、なんとも言えない安堵の空気が流れていました。
中途で入社してからの4ヶ月間。
この日をどれだけ待ち遠しく思っていたことか…!
この契約を終えて、多分最後まで同行していただいた店長も、年上の部下をどのように育てていくかで、かなり苦労されたことでしょう。
きっと、N所長からも私の教育方針では、店長に対してかなりのプレッシャーをかけていたと思います。
それをいつも所長からの盾になっていただき、それが店長自身が攻められる原因になっていたはずです。
この契約は、私だけでなく、店長自身の、店長としての価値を問われていたに違いありません。
今回の契約で全てが終わったわけではなく、これからの私の努力がさらに必要になることはこの空気で充分理解できました。
ただ正直言って、こんなに大変な仕事を続けられるか…。
契約は頂いたが、今後はどのように契約いただいたお客様とお付き合いをしていけば良いのか…。
全てが不安であり、逃げ出したい気持ちで一杯した!
車中では、店長も設計者もとりあえず良かった!としきりに言っていました!そういえば、まだ仕事が…。
お預かりした300万円を指定の夜間金庫に入れなければ…。
これも大金を預かる住宅業界の仕事。
車を降りて、周りをキョロキョロしながら、夜間金庫に入れるのはこんなに緊張するものなのか!・・・こんなときに強盗…。
いろんなことがよぎるものです。

これで、契約の業務が終了しました。
店長から、「それじゃ軽く飲んでいこうか!お祝いに!」
本当は、逃げ出したい気持ちの中で、“お祝い”気分にはなれませんが、応援を頂いた店長からの一言で断ることができずに。
車を置き、近くの居酒屋へ…。

そこで、私がそのときから、今もそしてこれからも忘れることのできない一言とめぐり合うことができたのです。
なんだか、3人そろって疲労感の漂っている中、中ジョッキのビールが運ばれてきました。店長から、「初契約おめでとう!」の発生で乾杯!
暑い夜だったので、とてもおいしく感じました。

ふと、話が途切れた時、店長から私の顔を見ながら、右手が私に向けて差し出されたのです。
私は、何のことだか判らず店長を見返すと、じっと私を見ながら…。
「ありがとう…。」
そして、私の手を取って握手をしていただきました!
その時も、何に対しての“ありがとう”なのか理解できず…。
どちらかと言えば厄介者だと思われていると思っていた私には、到底理解のできないシチュエーションです。
そして、店長から。
「本当にありがとう!こんなに素晴らしい契約ができたのは、あなたのおかげです。」
「あのご夫婦は、あなたが展示場に居てくれたおかげで契約になったのです。」
「本当にありがとう」
「あなたが、この展示場に来てくれて良かったです。」
「これからも一緒にがんばっていきましょう!」
…。
嗚咽…。
熱いものが体に込み上げてきました。
ずっと忘れていた涙と一緒に…。
居酒屋なのに…。
場所を憚らず号泣している自分を止めることができず…。

困った顔の店長。

そして、なんて簡単な言葉なのに、“ありがとう”と言う言葉の持つ魔力の凄さと、妙な懐かしさを泣きながら感じていました!

本来なら、契約自体、ほとんどを店長が行い、細かい段取りも店長が行ったにも関わらず、私に“ありがとう”を言ってくれる店長の心の大きさにも感動をしていました。
“なんて心の大きな人なんだ!”
人は、“ありがとう”という言葉を言われたいと思ってしまう!
だから、ありがとうと言ってもらえる仕事を探す…。
もちろん、私もそう思っていました!
“ありがとう”と言ってもらいたい…。
それは大きな間違えと今回のことで気づくことになりました!
言ってもらいたいけど、自分から“ありがとう”を言うことの難しさを誰もが知っている。「プライドが邪魔をするからだ!」
それを、堂々と私なんかに言える店長の度量の大きさを感じました。

その時、私は店長みたいな人になりたい。
そして、自らが人に対して“ありがとう”と感謝のできる人になりたいと感じることができました。

いつの間にか、この会社で続けていけるかという「くだらない思い」はどこかに消えてなくなっていました。
それ以上に、自分の味わったこの感動を他の方にも伝えたい!
そして、それができる人になりたいと思う気持ちで胸が一杯でした!

振り返ってみると、“大根の話”も“ありがとう”の話も、自分が元気に笑顔で会話ができることと、謙虚さを忘れないことを教えてくれていたのだと思います。それを、店長が体験の中で教えてくれていたのだと思います。
店長に感謝です。
“ありがとうございます”
謙虚さと笑顔のあるところには、素晴らしい“幸運の女神”が現れることも体験することができました。
これは、私が今の成績を収めるていくための原点であり、常に“幸運の女神”が現れるための法則だと…。

だから今もありがとうは忘れない…。